まちの車屋 オートサービスイトウのブログ

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アイシス CVTFとフィルター交換

アイシスのCVTF(オートマオイル)とフィルターの交換。

過走行車のCVTF交換の際はオイルパンの洗浄とフィルター交換の同時施工がオススメです。
まずはオイル交換可能か抜いたオイルでコンタミチェック(内部摩耗測定)

汚れはありますが交換可能判定なので作業にかかります。
パッと見はさほど汚れが溜まっている様には見えませんが、ペーパーウエスで拭き取って見ると真っ黒になりました。
パーツクリーナーを使ってしっかり洗浄。

新しいフィルターに取り替えてオイルパンを元に戻し、抜けた分のオイルを補充します。

3Lほど補充しましたが、この車のCVTFの総量は約9L。
3分の1位しか抜けません。
従来の交換方法では完全に入れ替える事は難しいという事が分かります。
トルコン太郎を接続してまずはミッション内部のクリーニング。

トヨタのCVT車はアタッチメントが無いとトルコン太郎を繋ぐ事が出来ない車両が多いのですが、このアイシスはアタッチメント無しで接続が可能でした。
右のレンズが現在のミッション内部のオイルです。
約3L交換してある状態ですが真っ黒ですね。
全体の3分の1程度の交換ではこんなもんでしょう。
一気に全容量の9Lを入れ替えます。
右のレンズが抜き取り中のミッション内部オイル、左のレンズが補充中の新しいオイルです。
古いオイルを抜きながら新しいオイルを送る事で効率良く入替をしていきます。
右のレンズがミッション内のオイルです。

元のオイルが赤いのでまだ赤みが残っていますが、レンズ内のフィルターが見えるほど透明度が出てきました。

このまま15分ほどオイルを循環させて内部クリーニング。
そして仕上げの9L圧送交換へ…
ほとんど新油と同じ色になりました。
さらに10分の循環クリーニングの後、内部オイル量を調整します。
オイルレベルゲージのないトヨタ車はこのスキャンツールでオイル温度をチェックしながらじゃないと油量調整が出来ません。
しかも規定温度が低い場合はオイルの温度が下がるのを待つ必要があり今回は約3時間待ちました。

夏場などは一晩置かないと温度が下がってくれないこともあるので、2日間お預かりさせてもらうばあいもあります…


オイル量の調整後、試運転をして作業完了です。
走りがとてもスムーズになりました!